地域レビュー(中国):筒井彩評「第12回ヒロシマ賞受賞記念 メル・チン展」(広島市現代美術館)/KIT Miyauchi 02 篠藤碧空 「シノトー・イモortal・センター 死ぬのが怖い!美術研究所」(アートギャラリーミヤウチ)
概要
本稿は、広島市現代美術館で開催された第12回ヒロシマ賞受賞記念展と廿日市市のアートギャラリーミヤウチでの篠藤碧空展の2つのレビューで構成される。メル・チン展は、第1章「奇妙な花の下で」と第2章「逃れられない歴史」からなり、民主主義と軍事暴力の関係を問う作品や代表作《リヴァイヴァル・フィールド》などが展示された。チンはアーティストを「思索者、実験者」と位置づけ、美術館にも「実験室」となる可能性を問い、制度の変革を訴えた。一方、篠藤碧空の展覧会は、踊る骸骨の《Skullpture》や幽霊成像の映像作品など、「死」と「不死」をテーマにした作品を展示。「死ぬのが怖い!」というタイトルに反し、「生」への肯定的な姿勢が全編に満ちている。2つの展覧会は、美術館という制度のあり方を多角的に問いかける内容となっている。
(出典:美術手帖)