草間彌生さん死去 「現代美術のアイコン」 横尾忠則さんら追悼
概要
前衛芸術家の草間彌生さんが14日に亡くなった。各界の著名人から追悼の声が上がった。
現代美術家の横尾忠則さん(90)は朝日新聞の取材に対し、「日本の現代美術のアイコン的、女王様的存在でした」と語った。「初期作品は美術の歴史的文脈にのっていたが、その後の作品はより純粋で、素朴、自由になった。理念的な現代美術が多いなかでは特異な存在」と分析。「草間さんを語るには別の言語を用意する必要があった。内部からわき上がってくる印象に忠実な表現で、芸術の本質に近づいていたと思う。お人柄も、自分に正直な裏表のない方でした」と悼んだ。
東京・六本木の森美術館の片岡真実館長は、草間さんと仕事で交流した際のエピソードとして、「自分が評価されていることを少女のように素直に喜んでいたのが印象に残っている」と振り返った。「日本を代表するアーティストとして日本の現代美術の評価を高めた。ファッションブランドとのコラボなどによって一般の人にも現代美術を広めた功績もある」と評価。「若い頃からの幻覚や幻視を水玉や網目の作品に昇華させていたが、それは本人にとっては自身を救済するためでもあったと思う。既存の枠組みを越えて活躍した比類なき存在だった」としのんだ。
歌舞伎俳優の松本幸四郎さん(53)は、2018年の高麗屋三代襲名披露の祝幕デザインを草間さんに依頼した縁があり、コメントを発表した。「草間先生の世界へのメッセージと芸術の美しさに圧倒され同じ時代に生きることができた幸せを感じて僕は生きてきました」「命ある限り頭の中にイメージされた絵を描き続け、その作品は永遠となる。これは戦いです。と先生が言われたことを強烈に覚えています」と語り、心からご冥福をお祈り申し上げた。
(出典:朝日新聞)