星野太|ベルクソン『時間と自由』(白水Uブックス)
概要
本書は、アンリ・ベルクソンの1889年の著書『意識に直接与えられたものについての試論』の翻訳書であり、「時間と自由」と題して知られている。この書籍は、ベルクソンの「四大主著」の第一作として位置づけられ、感覚や感情の「質」と「量」の混同を批判し、自由の本質を時間の持続(durée)として論じる。翻訳者の平井啓之は、1965年に「ベルグソン全集」の一巻として発表し、1990年の「イデー選書」に続き再版された。本書には、戦後日本の知的文化における平井スクールの存在や、三浦信孝による解説が収録されており、古典的な哲学書の新訳や研究成果が注目される中で、先達の訳業が再評価される機会を得た。
(出典:artscape)