「竹村 京 うごくせかい」(水戸芸術館現代美術ギャラリー)開幕レポート。「縫う」「修復する」行為を通じて未来を見つめる
概要
茨城県水戸市の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて、現代美術家・竹村京の個展「竹村 京 うごくせかい」が開幕しました。竹村は「縫う」という行為を通じて、時間の移ろいや個人の記憶、社会の変動といった「うごくせかい」を表現するアーティストです。
展示では、初期の代表作から平面、立体、インスタレーション、パフォーマンスまで多角的な作品が紹介されています。特に、割れた食器の破片を布で包み、刺繍を施すことで記憶を繋ぎ止める「修復」シリーズは、彼女の制作の核心を成しています。単に元の状態に戻すのではなく、壊れた状態をそのまま留めることで、事象が大きな物語に消し去られないようにする彼女の真摯な姿勢が示されています。
(出典:美術手帖)