内田伸一|日本の巡回美術展のこれまで・これから[後編]
概要
本記事は、日本の巡回美術展における現状と将来の展望について、現場の声を交えて考察しています。従来の巡回展とは異なり、各地の学芸員と協力して内容を変化させる「リレー展」の試みや、地域性を重視した展示構成の重要性が挙げられています。
また、大手メディア主導の展示に対し、独自の強みを持つ企画会社の台頭や、国立美術館による新事業(コレクション・ダイアローグ等)への移行についても触れています。美術館の運営予算や海外作品の輸送コスト増大といった課題がある中で、国内コレクションの活用やデジタルデータベースの整備が、今後の巡回展のあり方にどのような影響を与えるかを論じています。
最後に、美術館が独自の企画を重視して「巡回しない」という選択をする背景や、次世代の学芸員による柔軟な企画の増加についても言及し、多様化する美術展の未来について考察しています。
(出典:artscape)