杉江あこ|スープはいのち
概要
21_21 DESIGN SIGHTで開催された「スープはいのち」展は、衣食住の根源をスープに例え、母体・胎膜・羊水といった身体を包む要素を再解釈した。遠山夏未がディレクターを務め、イッセイ・ミヤケのデザイナーとしての経験と著書『ポタージュ──野菜たっぷり家族のスープ』を通じて、スープを媒介に身体と環境の関係を探求した。ギャラリー1では「包まれる」をテーマにしたインスタレーション《はじまりのスープ》が展示され、ギャラリー2では和紙に土を混ぜた土紙の屋根や映像で原初的な住まいを再現し、参加者は布の座敷で靴を脱いで体験した。展示は温かな幸福感を醸し出しつつ、食の社会的課題や環境汚染といった現実とのギャップを指摘し、観客に食への根源的意識と行動への呼びかけを行った。
(出典:artscape)