星野太|Andreas Broeckmann, “The Making of Les Immatériaux”
概要
1985年にパリのポンピドゥー・センターで開催された「非物質的なものたち(Les Immatériaux)」展は、哲学者のジャン=フランソワ・リオタールとキュレーターのティエリー・シャピュが手がけた大規模な展覧会であった。本記事は、その展覧会の制作過程に着目したアンドレアス・ブレックマンの新著『「非物質的なものたち」の成立』を紹介している。ブレックマンは、これまでのリオタール中心の記述に反発し、共同キュレーターや関係者へのインタビュー調査を通じて、展覧会の「成立」プロセスを明らかにしている。本書は、近年の「非物質」展への関心の高まりを受けて出版されたものであり、今後も参照され続ける決定版となるだろう。
(出典:artscape)